生活保護の受給が始まりました

 貯金が尽きたため、生活保護の申請に行き、先日より受給開始となりました。

 

 中々調子が戻らずブログを書くエネルギーもあまりないのですが、折角なのでこの点については書いていきたいと思います。

 と言っても、ぶっちゃけ申請と受給については取り立てて書く事も無いんですが。

 

  世間では、やれ生活保護の水際作戦だの、議員さんを連れて行かないと話が進まないだの、女性であれば水商売や風俗にでも行って来いと言われるだの、生活保護なんてそうそう下りないとする話が飛び交っています。
 また実際、生活苦から餓死・衰弱死してしまった方のニュースが報道されることもあり、そういう方は上記のような具合で門前払いをされてしまったのでしょう。 
 この辺りは恐らく、地域差なのではないかと思います。

 地域間の福祉格差とかそういった脱線は放り投げて、私は東京都下に在住していますが、極めてすんなりと支給が決まり、ソーシャルワーカーの方には励ましと労りの言葉まで頂きました。

 特別な準備をする事もなく、ざっくりと説明すると

 役所の受付で「生活保護を申請したい」と用件だけ申し出る
 ↓
職員(否SW)による現状の聞き取り。
家族構成や世帯状況の他、
鬱病の悪化で離職し貯金が尽きた」
「これまでも悪化と緩解を繰り返していた」
「今回はもっとしっかり休む事を主治医と相談済みであり、再就労は当面不可能」
「将来の就労にあたっては就労移行支援等を利用するつもり」
等の事情を話す
 ↓
用意すべき書類や手続きの流れについて説明を聞き、日を改める
 ↓
書類を揃えて再度訪問。申請書に記入
尚この時点で支給がほぼ内定した
 ↓
更に面談用の書類を書き、ソーシャルワーカーと面談
 ↓
翌日には正式に支給決定

 こんな感じでした。

 

 最も驚いたのがソーシャルワーカーの方との面談。

 「一番心配なことは何か」という質問に対し「前職も前々職もノルマもハラスメントも無い良い職場だったが何故か耐えられなかった。理由が分からないのも困るし、もしかして会社勤めが向いてないんじゃないかと思うと、それが一番(生活に)困る」と答えたのですが、対するワーカーさんの返答は「まあ、今は手に職付けてフリーランスとかって働き方もあるからね」というものでした。

 それがご本人の考え方であるにせよ、或いは「こんな風に応対すべし」という教育が行き届いているにせよ、どっちにせよびっくりですよ。
 こういう場合「そうは言っても頑張らなきゃ」的な方向の答えが返ってくるのが殆どだと思うじゃないですか。そこを更に「障害者年金があるから、月に10万くらい。それぐらいならフリーでも頑張れるんじゃないか」と来るんですよ。もうこっちが「お、おう……」みたいな感じですよ。実際フリーで10万稼ぐのってムチャクチャ大変だと思いますけどね。

 

 ……そのような具合で、支給までもトントン拍子、更に不動産屋に家賃支払い日がずれる旨を相談しても「支払日変わるのね、オッケー★」ぐらいの軽さで了承して貰えましたので、はい、何一つ苦労はしませんでした!!!!

 こういう辺り、私は自分を幸運の持ち主であると感じながら生きているのです。